2月 2016 - Pro Snowboarder 岡本圭司 Official Website | keijiokamoto.com

怪我から1年

脊髄損傷から1年が経ちました。

人生が一変した事故。
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2月7日に受傷してからすぐに緊急手術。

先生からは「もう一生車イスです」と手術の翌日に言われました。
何が何なのか最早何も分からずに、ただただ激痛と戦い続けて、何回も「殺してくれ」って思い、それでも妻に支えられ続けてきました。
足も全く反応せず(左足は当初から反応はありましたが)、ベッドでのリハビリと言っても、何も動かないのに何がリハビリなのかもわからず、ただただ動けと念じてイメージするだけ。
そもそも体も全く起こせず、上を向いたままで、本当に気が狂いそうな痛みを耐え続けるだけなのに、リハビリどころか治るイメージすら沸かない。
今でも思い出すだけで苦しく、ただ暗闇の中で1人なのを感じる。
お見舞いに来てくれた皆には「大丈夫」と強がっていましたが、心の中はずっと絶望と後悔と死にたい気持ちだけでした。

怪我してから2,3週間して、右足の親指が1㎜くらいだけピクっと反応した時の涙は今でも鮮明に覚えています。
どんな状況でも、1%でも希望は存在し、それに全てを尽くそうと決意した気持ちは一生忘れることはありません。

そして1か月して転院して神戸の病院に。
そこからさらに半月精密検査して、神戸の県立リハビリテーションセンターに転院し、本格的なリハビリがはじまりました。

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しかしその時点でもまだ立つどころか座る事すらできない。
足も指が反応するだけで、ほぼ99%動かない。
ただその頃には背中の激痛が収まって、夜睡眠薬でなんとか寝れるようになったのを覚えています。

毎日進む時間を感じるだけ。

ただ耐えるのみ。

考える時間はたくさんありましたが、そんな状態で考えてもいい方向に進むわけがなく、最後には苦しくて睡眠薬で眠りに落ちました。

そして怪我から3か月近くが経ち、体の回復も少しずつ感じられるようになり、短時間でしたが座れるようになりました。

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1日の間に午前・午後1時間くらいだけ座れる許可をもらい、車イスで色んな所へ行きました。

来てくれた友達と外で話したり、病院探検、家族で外の桜を見たり、ただただ座れることの嬉しさと外の世界の自由を感じ、少しだけ気持ちが楽になりました。

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そして本格的にリハビリが開始。

上半身のトレーニングに、動かない部位を手で無理やり動かして、動いていると錯覚させたり、動くところを徹底的にいじめたり。
最初は許可の時間内で必死にやれることをやり続け、それ以外の時間はまた上向いて寝るだけ。
少しずつ動いていい時間も増やしてもらい、夏過ぎには朝から夕方まで1日8時間リハビリしていました。

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そして奇跡的にもその時に病院にいた他のメンバーも若いやつらばっかりで、他の人に負けたく無い一心でやってました。
さらにはその時は言えませんでしたが隠れて車イスで外出したり、ピザ頼んでパーティしたり。笑

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夏の病院の盆踊り。
アカンて言われてたのに隠れて悪い事してたなー笑

とにかく病院にいるときにも色々ありました。

外出できるようになってからは毎週のように外出して、外の世界に感動したり、病院にいるときは毎日リハビリに集中して、足のことばかり考えたり、普段なら普通に感じることも全てが新鮮に、幸せに、ありがたく感じられました。

そして何より足の動きも。

自分は第3腰椎の破裂骨折での脊髄損傷だったんですが、不全損傷という、完全に断裂したわけではなく、神経が傷ついて数パーセントしか脳からの指令が行き届かない状況でした。
なので、右足も少しは反応があり、皮膚の感覚がなかったり、動かないところはあっても、なんとかリハビリ次第では動けるようになる可能性があるということです。
その証拠にリハビリ病院に転院するころには「頑張りしだいで装具と杖で歩けるようにはなるよ」とも言われたし、気が付けば自分でも「歩けるようになるかも」という確信をもてるようになっていました。

そして10月には杖で歩けるようになり、退院。

そこからは大阪KINGSの仕事に少し戻ったり、

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HYWODのWORTH DOINGツアーを回ったり、

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KING OF KINGSのジャッジをしたり、

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友達の結婚式行ったり、

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茨木市の小学校を回って講演会させてもらったり

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悩む暇もなく、気が付けば1日が終わっていきました。

今言えることは、

この怪我は自分にとって大きな意味があるということ。

学生時代はただ面白い事を求めて生きてきて、

20歳からはスノーボードに出会い、自分の生きる道がわかり、何の悩みも無く、ただただ前に進んで来た。

そして足が不自由になり、また一から道を探し始めた今。

自分の中で3回目の人生が始まろうとしてるんやと思います。

しかし、違うのは、実は「一からではなく、自分にはすでに多くの大切なものがある」ということ。

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HYWODの仲間

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大阪KINGSの仲間

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NO MATTER BOARDの仲間

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家族。

他にもPARKSのクルー、JPSクルー、他にも仕事で絡む皆さま、先輩、昔からの友達、スノーボード友達、

そして

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応援してくれる多くのみんなのお陰で自分は今前を向いて生きています。

怪我から1年。

まだ足は自由に動かず、左足が7,80%、右足が10%くらいの動き。
スノーボードどころか綺麗にも歩けないし、走ることもできない、ボールをけることもできないし、長い時間の立ち仕事もできない。

そして動きだけでなく、

未だに滑れないことの現実は受け止めることができてないし、

今まで普通に出来たことが出来ないもどかしさにイライラしたり、

自分の滑りや動きで下のやつらを引っ張っていけない事に悩んだり。

そういう風には見えないかもしれないけど、怪我前とは違い、毎日のように色んな事に悩んでます。
そしてどうしようもない現実に無力さを感じたりしながら、それでもどうにかしようと毎日葛藤ばっかり。

多分足が100%動くことはもうないという事は頭では理解できてて、それでも行けるとこまで行きたいし、スノーボードもしたい。

でも100%で滑れなかったら、自分の表現は出来ないから、またイライラしちゃうんだろなーとか。笑

とにかく自分は今10年以上ぶりに毎日悩みながらも、確実に生きてます。

怪我前には出来なかった、世話になった人たちへのお礼や、自分にしかできない事、家族と過ごす時間。

今自分にできる事に気付けたという、本当に大事なことに感謝しながら、多くの失敗とともに歩いていこうと思います。

今日34歳になったけど、人生はまだまだこれから。

本気でまだまだ未熟な自分やけど、自分と関わる全ての皆様に誠意を持って真剣に生きていきます。

The life can be beautiful.

全うに、義理深く、自分で信じるカッコいい道を進んでいこう。

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バックカントリーの危険性

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ニュースになってましたね。
雪崩に巻き込まれて男性死亡。

本当に可哀想な事件です。
ご冥福をお祈りします。

あのー、色んな所でシェアされたり、皆苦言はいてますけど、
別にね、そんな騒ぐことじゃないと思うんです。
スキー場1歩外に出たらそこはもう自己責任なんやから、その方が亡くなってしまっても誰の責任でもなく、その人の意思。
ただ亡くなられてしまったことは本当に残念やし、周りの方の気持ちを察するととても胸が痛いです。

で、それに対して、皆、『勉強しろ』とか『バックカントリーを勘違いするな』とかいうけど、死ぬ危険性を分かって行くならそれは仕方のない事やと思います。
人間は冒険心があるからここまで進化してるし、誰しもそうやって勇んでしまう事は自分には理解できる。
危険と隣り合わせやからこそ楽しいし、帰ってきたときに生きていることを実感する。
だからこそ冒険は楽しいんでしょう?

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ほら。
こんな景色の中、最高の浮遊感を感じて、自分だけのラインを刻むんですよ。

楽しくないわけないでしょ?

ただ、それを味わいたいなら、自分の身は自分で守るべきってだけ。

だけど、その周りの人も、色んな人にも迷惑や寂しい思いは絶対にさせるから、『勉強しろ』ってよりそれをリアルに想像してから挑んでほしいとは思います。

大好きな人が一生傷を背負って生きて行くなんて、想像するだけで寂しい。

なので、自分は、皆に『気をつけろ』

じゃなくて、

『人生、お疲れ様でした。』

って言いたい。

死んだ後の世界はまだ知らないけど、この方がパウダーより楽しいところに行けるように祈ってます。

NO MATTER LIVE

そう、その名の通りNO MATTER LIVEに行ってきたンス。

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NO MATTER BOARDと共に歩んできた北海道でもっとも熱いLIVEイベント『NO MATTER LIVE』。

それが関西で初めて開催されるということで、自分もMCとして参加してきました。

 

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開演前からこの熱気。

2000人ほど入ってたらしいんですが、自分達スノーボーダーはこんだけのお客さんの前で滑るっていうのは中々無いことなんで、お客さんの前でやれるってええなーって思いました。笑

で、出て行って、

『NO MATTER BOARD知ってますか~!!』って叫んだ時の、あの無反応。
録画しときたかったです。

それもそのはず、今年は実は関西でNO MATTER BOARD放送されてないんですよ。
この反応も頷ける・・・

で、いつも通りだだ滑りの自分のトークも終わり、さっそくLIVEへはいって行ったんですけど、

もう

すんごかった。

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あの

俺が

冷え切らせた会場を

ここまで熱くさせることができるなんて・・・・

プロのバンドの凄さを実感させられました。
言葉にならんかったなー

あそこまで歌で人を熱狂させるってよっぽどですよ。
歌ってあそこまで心に響くんやな-。

自分も表現者の一端のつもりやけど、スノーボードってTOYOTA BIG AIRみたいなんじゃない限りあそこまでダイレクトに沸かせることって出来へんから、めちゃ感動しました。

そんでもって良い刺激をもらいました。
自分もどんな形でもいいからまたああやって何か表現したい。

なんか全然畑違いやけど負けたくないなーって思いました。

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ちなみに控室におったんですけど、出演者の方々凄かったです。

裸で腕立て伏せしながらボタボタ汗かいてる人。

イヤホンしながら凄い奇声で喉温めてる人。

体中に化粧して走り回ってる人。

 

もう獣やんけ!!!!!

猛獣だらけの檻の中に入れられたアヒルの気分でした。

みんな本番に向けて自分なりのテンションの上げ方があるんやなーって興味深く見させてもらいました。
怖かったけど。

で、終わってから打ち上げに。
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10FEETのタクマさんとCROSS FAITHのこいちゃんとカズキくんと。

漫画の『BECK』とか好きやったから、あんな感じで殴り合いとか始まるんかなと思ってわくわくして行ったんですけど、皆普通に良い人ばっかで普通に楽しかったです。

しかもライブ後やのに元気で、終わったら朝の7時。
久々に次の日ゾンビ化しました。

実は去年の作品『WORTH DOING』の自分のパートにCROSS FAITHの曲を使いたいって言ってたほど、CROSS FAITH好きで、メンバーの皆とこうやって話せたんが嬉しかったです。
結局怪我で思い通りのフッテージが残せなかったんで、違う雰囲気の曲に変更したんやけど。。

またLIVE見に行こうと思います。

こんな楽しいLIVEやTOYOTA BIG AIR、NO MATTER BOARDを企画している北海道テレビに本当にリスペクトです。

Thanks,HTB!!
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