僕がyukiyamaを始めた理由 今に至って

さて、続きになりますが、前回の経緯があって、自分たち株式会社ユキヤマを立ち上げ、今のyukiyamaアプリをリリースする事になりました。

正直、前アプリの時よりも自分の作りたいものに近いアプリが出来たと思います。
開発チームをプロジェクトマネージャーが上手くまとめてくれて、
プログラミングなど全く分からない自分が作りたいものを具現化してくれました。
色々大変でしたが(本当に色んな問題や事件がありました)、前会社から譲渡してもらってよかったと、出来上がったアプリを見て感じました。

ただ。
どこのスキー場へ行っても言われることは一緒。
「yukiyamaねー、全然アプリも良いものにならないし、ユーザーも増えないし、評価も低いからうちはいいかな」

正直、仕方ないかなと思います。
というのも、確かに2016年の立ち上げから3年間アプリほとんど成長せず、スキー場の皆の信用はありませんでした。
でも、自分の名前が前に出て始まったものをこのままで終わらせたくない。
ちゃんと良いものにして、今までになかったサービスを、自分にしかできないものを作りたい。
という気持ちが強く、とりあえず2年間はどんなに赤字でも諦めずにチャレンジし続けようと決意しました。

そして、その決意を形にしたかったので、2年間は給与も経費も一切取らない事も誓いました。
その理由はまず一番に、「自分の私利私欲の為でなく、ユーザーファーストの本当に面白いものを作りたい」という想いを自ら証明したかったからです。

リリース直後に事務所でメンバーと共に

今のスキー場業界はかなりピンチです。

小雪やコロナで収入が大幅に減り、インバウンドでの海外からの集客も望めない。だから、国内のスキーヤースノ―ボーダーにもっとスキー場に来てもらわないといけないんですが、
何よりの問題は、数十年前から「スキーの遊び方がほとんど変わっていない」事だと思います。

スキー場に来たら、「はい、勝手に遊んでください」というスタンス。
そこにはディズニーランドの様なワクワクも無ければ、フィットネスクラブの様な案内や分かりやすさも無いし、ファッションモールの様な快適さやホスピタリティもない。
それは、世界で一番雪質が良い、と言われる日本全体が、その雪質に頼ってきたせいだと自分は考えています。

yukiyamaはまだまだ発展途上です。

でも、もう紙物のマップではなく、自分や仲間がどこにいるかがリアルタイムで分かる様なGPSマップに、滑れば自動的に滑走データを収集し、それを同じ趣味を持つ仲間と繋がって共有する事が出来る。(来シーズンにはリフト本数や滑走だけの距離も取得できます。)
さらには、どこを見ればいいのか分かりにくかった各スキー場の情報も集約され、どう遊べばいいのかを分かりやすく取得でき、オンラインイベントやランキングでスキー場で、「滑る」ことに+αで楽しみがさらに増える。

今年の2月に白馬コルチナで行われた現地型オンラインイベント。
なんと2日間で200人を超えるスキー・スノ―ボーダーに参加して頂きました。

気が付けば一瞬で新ユキヤマのシーズンは終わり、6万5千だったダウンロード数は14万を超えていました。(情報登録済みのアクティブユーザーは11万人!アプリ評価も2.2くらいから1以上アップしました。)
これは、この自分の想いに共感してくれたスキーヤー、スノ―ボーダーの熱い気持ちやシェアの力だと確信しています。

そして。
そのおかげで、今、色んなスキー場の方々から、「yukiyama変わったね、一緒にやろうよ!」と声を掛けて頂けることも多くなりました。
まだまだ契約スキー場はそんなに多くありませんが、良いものを作り続けて行けば、自分やユーザーの想いがスキー場に届いて、100、200のスキー場でリアルタイムGPSマップが使えるようになる未来を描いています。

一番大事なことは、yukiyamaは僕が作ってるものじゃないという事。
当然開発の仲間や、それを支えてくれる多くの仲間、契約して頂けるスキー場のおかげなのですが、

何より、

日本に居るスキーヤー、スノ―ボーダーという、熱い雪山好きの皆で作り上げていっているという事。

これは間違いありません。

今の時代はもう、1つの会社やサービスがモノや情報を作り、それが業界を作るのではなく(そういうケースも多々ありますが)、それを利用するユーザーの皆で1つのプラットフォームを作って行くんだと思います。
数々の皆の声、協力、意見、利用、とにかく全員の力。
それがこれからの新しいスキー業界を作っていくんだと。

今はそう確信してます。