COWDAY FILMを終えて

2回目となるオンラインのスノーボード映像アワード”COWDAY FILM2022”が無事終わりました。

大阪のストーリートイベントがコロナでキャンセルになり、オンラインで時代に合わせた大会を行えないか、という想いで始まったCOWDAY FILM。
今年からはFIS大会となるCOWDAY SLOPEとの年に2回の開催になり、樹を中心としたCOWDAY TEAMも少しずつ成長してきました。

元々28歳の時に、自分がしたかったことは”表現”だという事に気がつき、大会を引退してHYWODやNO MATTER BOARDという映像表現に打ち込むようになりました。
その時から比べるとDVDが無くなっていき、SNSが主流となり、『作品』という形での露出は少なくなってきたように感じます。

海外ではマックダウ、スタンダードフィルム、アブシンスフィルム、アイセンセブン、、、、日本ではREDEYE、セブンサムライ、SCLOVER、FC、車団地、様々なクルーが芸術的な作品や独創的な作品を作り、スノーボーダーたちの毎年の楽しみとして、個性を競い合ってきた時代がありました。

そもそもスノーボードって点数をつけるものじゃないんですよね。
個性を磨き、見せ合い、リスペクトを生み出す遊びなんです。

だから、その本質的な意義が少しずつ薄れて行き、映像のあり方があやふやになってきてたタイミングだからこそ、このイベントを開催する意義があると思いました。

当然コンテストなので、そこに点数は存在するのですが、正直入賞した作品はどれも素晴らしいものだし、入賞していない作品も心に響くものが多数あります。
ただ、問題は『どれだけ突き詰めた表現ができるのか』これにつきます。

今回は、昨年フリースタイルで4位だった島方くんの作品が、まさかここまで個性的な上、映像作品として洗練されたものになって帰ってくるとは想像もしていなく、かなり心を動かされました。

このインスタグラムの投稿を見ても、頂点を取ったことに喜びを感じてもらい、仲間たちと祝勝会を行ってもらえるだけで、自分たちがこのイベントを企画した意義が感じられます。

フリーライドもWomensが大活躍で、賞を総なめ、映像表現に男女の差は無いと感じさせられました。

今回の大会は、ほぼ自分は運営に関与していません。
COWDAY TEAMを率いる稲村樹が、自分より若いメンバーをまとめ上げて、1から作り上げました。
このイベントのアウトプットはまだまだ工夫が必要だし、価値を高めて行けると感じていますが、メインの中継のクオリティはイメージしているものに限りなく近いものでした。
大会を開催するのは、物凄く体力や時間を使うし、赤字になるリスクも付きまといます。
その中で、若い彼らが、必死に開催する意義を考え、価値を生み出し、多くの人を巻き込んだことに純粋に感動を覚えます。

今後、COWDAYが新しい感性と力でより面白いイベントになり、映像を生み出し、スノーボードの”表現”という分野で、皆をワクワクさせることが出来る様になることを願っています。
是非みなさまも今後の彼らの動向を見守って頂ければ幸いです。

そしてまだまだ世の中にはここに参加していないトッププロたちがいるので、その皆が参加してもらえる様に価値を高めていきたいですね。

一気に気温もさがり、まだ10月だというのに冬の匂いがする今日この頃。
シーズンのあんなことやこんなことを想像するだけでワクワクが止まりません。

皆さまも何か1つ目標を立てて、来る冬を楽しんで頂けたらと思います。

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