茨木市の小学校を回って。
先日、大阪府茨木市の小学校の道徳の授業の一環として、学校を数校回って講演会をさせて頂きました。
プロスノーボーダーというお仕事
脊髄損傷という怪我の事。
リハビリの事。
どうしてここまで頑張っているのか?
仲間の大切さ。
目標を持つ事の楽しさ。そしてその目標の為にはたくさんつらい思いをしないといけない事。
Nothing worth doing is easy.(やりがいのある事に簡単なモノは無い)
という事を自分の経験を通して話しました。
もっとつまらなさそうに聞くかなー
理解できへんやろうなー
と、思っていましたが、全然そんなことなかったです。
皆話は真剣に聞いてるし、思った事があったらすぐに質問してくる。
なかには
『怪我が治らなかったら何がしたいですか』
っていう直球な質問まで。笑
でもしっかりと現実に目を向けて、自分の怪我とどう付き合っていくかという事に子供の方が直感的に感じ取ってるんやろなーなんて思いました。
正直治らないものは治りません。
奇跡っていうものは狙っておこせるモノではありません。
『奇跡を起こして、また競技に戻りたいです』
ではなく、
今の自分の腰髄不全損傷という怪我をふまえて、どうすれば雪の上に戻れるのか、どんな滑りをしたいのか、って言うのをリアルに想像して、その中で最高のパフォーマンスが出せるようなステップを踏んでいかないといけないな。なんて逆に考えさせられたり。笑
とにかく自分にとっても本当に良い経験でした。
講演会が終わったら全員近くに寄ってきて話して来たり、握手やサインを求めて来たり。
この怪我がなかったら絶対にこんな機会には恵まれなかったやろうなってしみじみ思います。
そして、この講演会の為には多くの先生方が動いてくれました。
事前に色んな授業してくれたり、映像を見せてくれたり。
色んな方の協力で実現。
なんでもそうですけど、良いチームがないと何事も上手くいかないんだなーって再確認しました。
そしてその中心というか、発案者の佐竹先生。
入院中から病院に来てくれたり、大阪KINGSや自宅まで来て、何回も打ち合わせをしました。
スキーが好きで野沢温泉にも篭ってた事もあり、実はその時からの知り合いなんやけど、出会ったのも神戸KINGSで、本当に色んな事が絡み合って今回の講演会に繋がりました。
本当にスキーに熱く、自分の色んな紹介の素材を作ってくれたり、映像を編集してくれたり。
HYWODも昔から応援してくれてて、まさか昔にこんな事を一緒にする事になるとは想像した事もありませんでした。笑
本当に人の繋がりっておもしろいですねー
最初はどうなる事かと思ったけど、本当にこんな授業が実現するなんて。
自分の話が皆の心のどこかに残って、将来困ったときや、つらい時に思い出してもらえたら嬉しいですね。
そしてその佐竹先生の仕業で
給食中に学校全体でWORTH DOING。笑
皆スノーボードに興味津津だそうです。
講演会が終わった後も皆から手紙もらったり、映像送ってもらったりして本当嬉しかった。
大した話は出来なかったかもしれないけど、とにかくカッコイイ大人になってほしい。
それは見た目や表面だけでは無く。
目標の為ならどんな事でも我慢できる。
自分のイメージ力を大事にして、なりたい自分をイメージし続けたら不可能はない。
そしてそのために、仲間・友達・家族を大事にして最高の関係・チームを作り上げる。
小学校の皆には少し難しかったかもしれませんが、本当に自分がやりたい事を見つけて、それに向かってがむしゃらに頑張ってほしい。
それが出来れば人生は本当に楽しいと僕は思っています。
色々とありましたが、本当に講演会をやれてよかったです。
佐竹先生を始め、今回の授業に関わってくれた全ての方々に心から感謝です。
良い時間、経験をありがとうございました!
2015年12月18日